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町田康さんと寺門孝之さんの『猫とねずみのともぐらし』 book

町田康さんと寺門孝之さんの『猫とねずみのともぐらし』

   妻が借りてきた絵本を先週、読んだ。町田康さんが文章を書き、寺門孝之さんが絵を描いた『猫とねずみのともぐらし』。これは、グリム童話をもとにしたものだそうだが、おそらく、町田康節を上手にまぶされているのだと思った。  おそらくと書いたのは、原作のグリム童話を僕が読んでいないことによる。さらに、町田…
渋谷パルコの「かないくん展」 book

渋谷パルコの「かないくん展」

   昨日、時間をつくって、渋谷パルコPart1の3階にあるのパルコミュージアムで開催されている『かないくん展』へ行ってきた。いや、最終日にどうにか足を運ぶことができた、というべきか。この展覧会では、谷川俊太郎さんと松本大洋さんがつくった絵本『かないくん』に関連するもので、谷川さんの詩や、死について…
心の深いところにしみ込む『星の王子さま』 book

心の深いところにしみ込む『星の王子さま』

  『星の王子さま』は前にも読んだはずだけど、今朝、読み返したら心の奥のほうにひたひたしみ込んでくる感じがした。もっとも印象に残った言葉を書き写してみる(絵は少し変えて)。       『星の王子さま』 原作:サン=テグジュペリ 文:奥本大三郎 発行:白泉社        …
散歩と珈琲と5分スケッチ book

散歩と珈琲と5分スケッチ

      数年前の雑誌『ナンバー』を自宅で目にして、散歩。ランニングの特集だったのだが、中田英寿さんが有森裕子さんにマラソンのことを質問していて、その中で有森さんが、まずは42.195kmを歩いてみるのがいいですよ、というような返答をしていた。歩けない距離は走れないのだという。たしかにそうかもしれ…
余計なことを言わないことが重要である book

余計なことを言わないことが重要である

  ある詩集を読んでいたら、レイモンド・カーヴァーのことが書かれていて、おやっ、と思うと同時に、なかなか面白い内容だと感じたので引用させていただくことにする。引用部分は、250ページ以上ある文庫本のうち、12ページ分にあたる。     日当たり   土曜日の夜 ワインで少し眠くなった頭で レイモンド…
『恋しくて』で、恋しくなる book

『恋しくて』で、恋しくなる

   読みはじめたばかりの『恋しくてーーTen Selected Love Stories』。収められた10編個々の内容についてはまたの機会にしようと思うが、編訳の村上春樹さんによるあとがきの最後の部分を引用させていただく。これを読むあなたは「恋愛」、していますか。そうたずねたい気持ちを込めながら。…
魔女のXXX宅急便 book

魔女のXXX宅急便

   名作のリメイクが数多くあるなか、『魔女の宅急便』を実写化するのは、これまた勇気があるなぁと、なんとなく気になっていた。今朝の朝日小学生新聞に主演の小芝風花さんが出ていて、小学校時代にフィギュアスケートに熱中し、けがも多く、手術を2度したとのこと。若くしてデビューする人は、早くから何かに打ち込め…
絵は上手い下手ではない art

絵は上手い下手ではない

   図書館で偶然出会った『松本零士 創作ノート』という本にこんな一節があった。僕が絵に対してなんとなく抱いていた疑問に答えてくれるもののようにも思える。もちろん、「絶対に正しい絵」というものはどこにもないだろうが、松本零士さんの意見は興味深い。  絵についての記述が最初目にとまったので、「絵という…
オズマガジンと川島小鳥さん book

オズマガジンと川島小鳥さん

   雑誌「オズマガジン」の表紙を撮影しているのが、川島小鳥さんだとは知らなかった。本日、仕事先の人から教えてもらった。  本屋さんの特集でもあるし、今号は買わなくちゃ、だな。          …
鳩居堂のマナー book

鳩居堂のマナー

  ある日のこと。香典袋を探しに、銀座の鳩居堂へ足を運んだ。香典袋がいちばん大切なわけはないし、それはわかっているものの、コンビニエンストアで売っているようなものはちょっと、という家人にかわって伺った。 で、家人が気になっていたという六百円以上するものや、二百円台のものなどいろいろ見る。正直、さすが…