飛ぶ夢をしばらく

 
 
こんな夢を見た。

バス停らしきところで、見たことのあるような男性ふたりと
バスを待っていたら(ひとりは旧知の友人)、
上空を何かの物体が横切るのが見えた。
なんだろうと目で追うと、左手の小高い丘に舞い降りようとしている
ハンググライダーのようだった。
そのハンググライダーはふたり乗りで、
左手の小高い丘に舞い降りたかと思うと、
地面に着く直前に、突風に吹き上げられたのか急上昇し、
私の背後の方向へ飛んでいってしまった。

その直後、別のハンググライダーが右のほうから飛んできた。
今度は、4人か5人乗りのハンググライダーで
(4人や5人で操作できる横長のハンググライダーは
実際にないように思うが)
やはり左手の小高い丘に急降下したかと思うと、
強烈な風に舞い上げられ、数十メートル飛んだあと落下し、
私の左後方にある工場に激突。
工場の壁の脇に高く積み上げられている
古くなった機械なのか、廃材なのか不明であるが
何かが積み上げられているところに落下した。
私の隣にいた人物はすでに走り始めていて、私もそれに続いた。
ハンググライダーの人たちが気になる。

ケガ人もいるようで、右足をさすっている男性や
右目をおさえている男性もいた。女性もいた。
続きを少し見たけれど、ここで目がさめてしまった。

その夢を思い出しながら、ふとんの中でこれを書いている
(顔を洗ったり、着替えたりしているうちに夢の内容を忘れそうなので)。
子どもの頃、自分が飛ぶ夢をよく見たけど、もう何年も
そんな夢に遭遇してなかった気がするなぁ。

そういえば、山田太一さんの長編小説に
『飛ぶ夢をしばらく見ない』という作品があったなぁ。
 

 
 
 

Yasu
  • Yasu
  • デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。