少年野球審判からの眺め

 
息子が少年野球をやっていることから、
試合の審判をすることがある。

野球にはホーム(本塁)、1塁、2塁、3塁と
4つの塁があって、審判というのはその4つの塁を4人で担当する。

少年野球の場合、僕が知る限りでは4人で担当するか、あるいは
塁審を2人にして、合計3人で担当することがある。
塁審を2人で担当する場合は、走者(ランナー)が進行状況に応じ、
どちらかが移動しながら、2人の審判が協力しあって3つの塁を受け持つ。

ここで、動き方を細かく解説するつもりがないけれど、
塁審なら塁審、ホームを担当する主審なら主審からの眺め(風景)というのがある。

選手たちのプレイを見て、アウトかセーフか、ストライクかボールかなどを
判断するために、審判はそこにいるわけだが、選手でもないのにグラウンド内で
試合を観戦するという、不思議な体験をする。

最近、グラウンドと同じ高さから試合を観ることができる
「エキサイティングシート」なる座席がプロ野球の球場などにはあり、
あれはたいてい、1塁側・3塁側のファウルグラウンドに設置されているが、

審判の立ち位置は、選手が守る場所のすぐ横か後ろくらいなので、
言ってみれば、「モウスト(most)・エキサイティングシート」。
平たくいえば、「最高にエキサイティングなシート(ただし、立ち見席)」かな。

とまあ、(最初は正直、審判をやるのは気乗りしなかったのですが)
審判を務めることをポジティブにとらえてみました。

ほとんどのものごとは、プラスにとらえることができる。
審判をしてみて、あらためて、そう感じました。
 

 
 

Yasu
  • Yasu
  • デザイナーを経て、クリエイティブディレクター、コピーライター、ライターに。「ベースボール」代表。広告&Web企画・制作、インタビュー構成をはじめ『深川福々』で4コマ漫画「鬼平太生半可帳」連載中。書籍企画・編集協力に『年がら年中長嶋茂雄』など。ラフスケッチ、サムネイル作成、撮影も。