72歳の映画好きのタクシードライバーとのおしゃべり
2017-03-16
子どもの薬をもらう待ち時間にブックオフに寄ったところ、タクシーの運転手らしいおじさんが隣で中古DVDをチェックし始めた。そこで、おじさんが手を伸ばしやすいように横にズレると、「すいません」と言いながらおじさんが手に取ったのは『スパイ大作戦1』。昔、テレビで放送していたコンテンツだという。僕もなんとなく聞いたことがある気がする。
そこで少し立ち話をすると、「あ、これも」とおじさんが手にしたのは、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』。「それ、僕も観ましたよ。京都でだったかなぁ」と言うと、おじさんは「これ、封切り公開のときに観たんですよ」とのこと。おじさんはニコニコしながら「わたし72歳なので世代が違うでしょうけど」と口にした。
駐車違反にならないか、店の前の道路をおじさんはちらちら気にしながら、各500円の名作2本を購入して帰っていった。72歳の映画好きのタクシードライバーとおしゃべりができるなんて。予想外の楽しいひとときだった。
『スパイ大作戦1』(DVD)