絵心を刺激する、池波正太郎の一筆箋
2018-04-03
以前にも何度か求めたことがあるのだが、また手にとってみたくなって、浅草の池波正太郎記念文庫へ出かけた。池波正太郎が描いた絵を用いた一筆箋。税込みで1冊300円。ページ数というか、何枚あるか数えてみたら30枚(ここに書くので数えてみた)。
表紙の大きな絵と、一筆箋の中身の絵。「コハダ鮨売り」という文字が脇に添えられ、江戸前の寿司職人のような男が描かれている。さっきちょっと調べてみたところ、江戸時代の後期、江戸の寿司職人がコハダの鮨を岡持(おかもち)のようなものに入れて売り歩いたのが始まりで、浮世絵にも芝居見物の際にコハダの寿司を食べている光景が描かれているらしい(今度あらためて調べてみようと思う)。
池波正太郎が描いた映画監督の絵をいくつも集めて、それらをあしらった手ぬぐいも新商品として、受付カウンターに置いてあったので、次はあれもいいかなぁ。
いや、その前に私も何か描こう。池波正太郎の絵を見ると、なぜか私も描きたくなる。なぜか。無理やり解釈すれば、池波正太郎は本業が画家ではないからしれない。絵が本業でない人ならではの自由さがそこにあるのかもしれない(こじつけっぽいかな)。まあ、本業じゃない人の絵とはいえないほど、池波正太郎の絵は素晴らしく、魅力的なのだが。