志村けんさんのこと
2020-03-30
志村けんさん、一度だけ取材でお会いしたことがあるのですが、動物が大好きで、あんなに大スターなのに偉そうにすることもなく、腰が低くて、ずっとニコニコされていて、とても感じのいい方でした。もっともっとたくさん笑わせてほしかったし、ほんとにほんとに、めちゃくちゃ残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。
(追記というか、もう少し書かせていただきます)
志村けんさん、数々のギャグも思い出されますが、雑誌「スイッチ」だったでしょうか、その誌面でたしか、こんなことを話されていました。自分がメインのコント番組があって、仮に10本コントをやるとしたら、全部のコントが面白いのは実は良くない。なぜなら、どれも面白いと、視聴者にはどれも記憶に残らない。そうではなく、それほど面白くないコントがいくつかあったほうが、面白いコントがより面白く感じられるし、結果的に視聴者には「あの番組、面白かったなぁ」という印象が残る。うろ覚えで細かな言い回しは違っているでしょうが、全体としてそんな内容だったと思います。それを読んで私は「深いなぁ。たしかに、そうかもしれん。なんというか、10曲入りのLPレコード(アルバム)みたいやな」と、そんなふうに感じた記憶があります。ほんとにほんとに、ご冥福をお祈りいたします。