耳で楽しむ東野圭吾

東野圭吾さんの小説を何冊か読んできた。最初は、『麒麟の翼』だっただろうか。いや、私の場合、最初は小説でなく、映画版からだった。映画版のタイトルは『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』という。

主人公は、警視庁日本橋署の警部補である加賀恭一郎で、映画版では加賀を演じているのは阿部寛さんだ。東京・日本橋の「麒麟の像」が印象的に描かれている。

この映画には中井貴一さんが重要な役を演じ、その他にも山崎努さん、松重豊さん、柄本時生さんをはじめ、確かな演技力を持つ俳優陣が出演している。

また、新垣結衣さん、向井理さん、松坂桃季さん、山崎賢人さんなど、今や押しも押されぬ存在になっている俳優がまだ若手のうちに出演している。2012年1月28日公開なので、およそ13年前の作品ということになるが、この映画に出た若手俳優がその後ことごとく大成しているのではないか、と思えてくる。

他に、菅田将暉さんはちょっと驚くような役で出演している(公開時には私は観ていないのだが、「えっ、これ、菅田将暉?」と、ちょっとびっくりした。いや、いい意味で)。いや、ここではこの作品については、このくらいにしておこう。

この『麒麟の翼』に限らず、小説でも映画でもテレビドラマでも、東野作品はたいてい面白いのだが、実は耳で聴いても面白いのだ。事実、私はAudible(オーディブル)版も大いに楽しんだ。

Audibleというのは、小説やビジネス書、自己啓発書などを耳で味わうことができる、音声コンテンツ・サービス。20万以上の作品が聴き放題で、月額1,500円。私は仕事の行き帰りの電車の中、駅からの徒歩のほか、週末のランニング、また、在宅でのオンライン作業時にラジオやSpotify、Apple Musicなどの代わりに、イヤホンでAudibleの音声をけっこう聴いている。

ちなみに、たった今はこれを書きながら、堂場瞬一さんの『邪心 警視庁犯罪者支援課2』を聴いている。

東野圭吾さんの小説には数多くのベストセラーがあるが、Audibleにはまだ1作しかなく、作品は『誰かが私を殺した』のみ。なんと、この作品はAudibleオリジナル作品だという。

Audbleでは、一人の俳優または声優が朗読している作品が多いように思うが、東野圭吾『誰かが私を殺した』は高橋克典さん、寺島しのぶさん、松坂桃季さんをはじめ、計13人が声の出演をしていて、面白いだけでなく、贅沢な音声コンテンツになっている。

30日間、無料体験ができるので、ちょっとでも興味があるなら「Audible」を一度試してみるのはどうでしょう?

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