志村けんさんのこと

志村けんさん、一度だけ取材でお会いしたことがあるのですが、動物が大好きで、あんなに大スターなのに偉そうにすることもなく、腰が低くて、ずっとニコニコされていて、とても感じのいい方でした。もっともっとたくさん笑わせてほしかったし、ほんとにほんとに、めちゃくちゃ残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。

(追記というか、もう少し書かせていただきます)

志村けんさん、数々のギャグも思い出されますが、雑誌「スイッチ」だったでしょうか、その誌面でたしか、こんなことを話されていました。自分がメインのコント番組があって、仮に10本コントをやるとしたら、全部のコントが面白いのは実は良くない。なぜなら、どれも面白いと、視聴者にはどれも記憶に残らない。そうではなく、それほど面白くないコントがいくつかあったほうが、面白いコントがより面白く感じられるし、結果的に視聴者には「あの番組、面白かったなぁ」という印象が残る。うろ覚えで細かな言い回しは違っているでしょうが、全体としてそんな内容だったと思います。それを読んで私は「深いなぁ。たしかに、そうかもしれん。なんというか、10曲入りのLPレコード(アルバム)みたいやな」と、そんなふうに感じた記憶があります。ほんとにほんとに、ご冥福をお祈りいたします。

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SonicPiの情報はネット上に多くないのか

Sonic Piという音楽制作の(無料の)ソフトウェアみたいなもので、シンプルな楽曲制作のようなことを仕事の合間にちょこちょこやっている。これはRubyというプログラミング言語でコードを書いて音を鳴らすのだけど、「ほんとは、こうしたいんだけどなぁ」という部分がなかなか解決できない。

ググって調べたりもしているんだけど、このSonic Pi絡みの情報がめちゃくちゃ見つかるわけでもないからかなぁ。とも思うものの、ググッてもなかなか分からないからこそ、「考えがい・試しがい・確かめがい」があるのかも、という気もする。どうなんだろう。

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学生漫画家、東京でカンヅメに

 タナカカツキ著の『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道(3)』を読んで、このブログを1回書いたが、書き忘れたことがあって、また筆を取ることにした。あ、「筆を取る」と書いたが、実際は筆でも万年筆でもボールペンでもシャープペンシルでもなく、アップルのノートブックで書いているのだが。

 で、今回取りあげたいのは、この単行本に入っている13編のうちの、この本での4編目。「session 27 あの頃、サウナがあったなら」という回(巻?)だ。

 この中で、タナカカツキ自身をモデルにしているのであろう、学生漫画家が東京のホテルでカンヅメになる場面がある。 

 カンヅメについては、作中にこのような下りがある。「カンヅメとは作家が手中して作業できるように出版社が用意した旅館やホテルの一室に作家を軟禁すること」

 そして、タナカカツキは作中でこう続ける。「カンヅメになれば人気作家の仲間入りだと当時の私は思っていた」

 で、カンヅメになったが漫画家が、そのカンヅメの効果によってうまくいくのかどうか。そこは、実際にこの作品を手に取って読んでいただきたいところだが、私が読んでいて、あれこれを思いを馳せたのは、純粋に同作を読んだ感想とは別にある。

 というのは、タナカカツキと私は大学時代(京都精華大学)の同期生で、学生時代に漫画を書いていることも知っていたし、タナカが暮らしていた下宿(今はそう呼ばないのかなぁ)も、私の下宿から歩いて10分ほどの距離だった。

 で、なんとなくは、タナカカツキが漫画を描いていることは知っていたし、タナカの漫画も当時から何作か読んでいたが、東京でカンヅメになっていることまでは知らなかったし、そうか、こんなふうにやっていたのか、となんだか懐かしい気持ちになったのである。

 学生時代、我々が暮らしていた京都市左京区から東京へ、おそらく夏休みだったのではないかと思うけど、たしかにそうだろう、学生漫画家にとっては憧れといいうか、ちょっとばかり興奮できるイベントのようなものだったろう。

 この『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道(3)』はタイトルからわかるようにサウナを絡めたもので、サウナの魅力があふれるほどに描かれているが、それとは別に、漫画家のカンヅメというものが描けれていて興味深いものだった。1冊を通して、「漫画家のカンヅメ」について深堀りしているというわけではないが、気になる人はぜひとも手に取ってみてほしい。

 

タナカカツキ
『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道-(3)』(モーニングKC)

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『サ道』で、ととのいたい

 タナカカツキによる漫画『サ道』を読んだ。「サ道」と書いて「サドウ」と読む。この漫画、私は以前にも読んだことがあるのだが、最近、あらためて読んだ。あらためて、と書いたが、以前に読んだものを再読したわけではない。最近、私が読んだのは以前のものの続編ということになるのだろうか(厳密な意味で、続編といえるのかどうか、現時点では私には私にはわからない)。

 7月の半ばすぎからテレビ東京の深夜枠で、この『サ道』を原作した連ドラが放送されているのだが、それについてはここではあまりふれないことにする。この連ドラも魅力的で、先週金曜日までの3回分、私はすでに観ていてハマりつつあるのだが、連ドラのことを書くと焦点がボケてしまいそうなので、連ドラについてはここまでにしておく。

 漫画『サ道』はタナカカツキらしいといえばいいのか、達者でありながらも少しゆるいタッチで描かれていて、それはタナカカツキ・テイストといってもいいかもしれないが、そのゆるさ(わかりにくいかもしれないが、少年マンガのような力強い画風とは一線を画する)がこの作品においてはモチーフであるサウナと、見事に合致しているように思う。

 サウナの楽しみ方を紹介し、「サウナを極める道=サ道(サドウ)」とでもいうように、同作では毎回サウナが出てくるのだが、その中で主人公の男(タナカカツキの分身のような人物といえるかもしれない)が、「サウナで温まる」「水風呂で体を冷やす」を繰り返すことで(ちょっと簡略化して書いているが)、最終的に快楽の頂点の状態「ととのう」という境地に達する。

 この「ととのう」というのは、サウナ用語なのか知らないが、なんとなく聞いたことがあるような気がする。昇天するというのか、究極の癒しを味わうというのは、無の境地に達するのか、どれに近いのかあるいはそれらをミックスしたものに近いのかわからないが、読んでいくうちに、この「ととのう」を体験してみたいという気になるのだ(少なくとも私の場合は)。

 恥ずかしながら(恥ずかしくはないかもしれないが)、実は私はスポーツクラブや公営プール、銭湯のサウナは体験したことがあるのだが、いわゆる、純粋な(純粋といっていいのかどうがだが)サウナへはまだ足を運んだことない。『サ道』の登場人物のように、ととのいたい。というのが、私の目下の目標だ。

 マンガを読んで、書かれていたことをやりたくなる、ということはしばしばあるが、それが野球やサッカー、バスケをはじめとするスポーツや、バンド演奏などの音楽や芸術などもいいが、『サ道』の場合はサウナというのがいい。生産性を高めるための自己啓発マンガではない、というところもいい。

 オッサンもオバサンも、そして若者も年配の人も、このマンガを読んだ人のうち何割かはきっと、サウナに行きたくなると思う。そして、サウナ経験者はサウナをより極めたいと思うのではないだろうか。

 

 


タナカカツキ
『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道-(2)』(モーニングKC)

『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道-(1)』(モーニングKC)

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村上春樹とヤクルト・スワローズ詩集について

雑誌『文學界』の「ヤクルト・スワローズ詩集」を読んだ。

これは、村上春樹さんがデビューからまだ間もない頃に
自費出版した「ヤクルト・スワローズ詩集」に掲載した詩を
紹介するとともに、その詩集に収められなかった、
「ヤクルト・スワローズ詩集」刊行後に書かれた詩も掲載。

詩を載せるだけではなく、村上さんによるヤクルト・スワローズや
神宮球場への思い、さらに村上さんが少年時代を過ごした神戸での
阪神タイガースや甲子園球場への想い出などが語られている。

私はそれらを読み、村上さんの文章の魅力をあらためて噛みしめるとともに、
この人の腰の低さ(世界的な作家になっても偉ぶらず、それでいて、
へりくだり過ぎるわけでもない)に感心した。

また、ユーモアとサービス精神にあふれた文章にふれ、
あらためてそれらの大切さを認識した。

つまり、なんというか、村上さん本人が文章を書いていることを楽しんでいる
のが伝わってくるのはもちろんのこと(書かれている中身すべてが
楽しげな内容というわけではない)、それを読む(『文學界』を手に取って読む)
人への「ユーモアとサービス精神」に富んでいる、ということ。

あれほどの作家である村上さんでさえ、
両手からあふれるほどの「ユーモアとサービス精神」と作品に込めているのだ。
私のような者が、「ユーモアとサービス精神」を持たないで、
誰に何が伝わるというのか。

そう、私に教えてくれた気がする。
村上さんとヤクルト・スワローズにありがとう、阪神ファンのはしくれより。

文學界 2019年8月号

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ひさしぶりのブログ

更新が滞っていたので、更新してみることにした。あまりこれまでやっていなかった、iOSアプリを用い、iPhone 8 Plusで。

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腓腹筋(ひふくきん)部分断裂

 
 大晦日の朝、息子とサッカーボールを蹴っていた。数十メートル先の息子に向けて、右足のインステップ(右足の甲から少し爪先にかけてのあたり)で強めにボールを蹴った瞬間、右ふくらはぎのあたりでブチッという音がしたというか、思いっきり投げた小石が右ふくらはぎに当たったような気がした。

 以来、左右均等に足を運ぶことができず、早歩きや小走りができない状態にあるのだが、年末年始だったこともあり、できるだけおとなしくして様子を見ていた。

 数日たってもほんの少し良くなった程度なので、昨日、病院で診察を受けたところ、「腓腹筋(ひふくきん)部分断裂」と診断された。平たくいえば、「肉離れ」のことのようだ。これまでにも捻挫(ねんざ)したり、足がつったことは何度もあるが、「腓腹筋部分断裂」は初めて。現在、右ふくらはぎに湿布を貼っていて、1週間後くらいに経過をみせに来てほしいといわれている。

 みなさん、気温の低いこの季節、運動の前はいつも以上に入念に、ウォーミングアップをしましょう。
 
 
 

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医師とUFOキャッチャー

 
 胃の内視鏡検査を受けた。検査後、自分の胃の画像を見ながら、何か見つかって内視鏡で手術をするとなった場合、縫合も患部に直接触れずにやるんですよね、と私が聞くと、「そうですね、私がやるわけじゃないですけど」とのこと。
「やっぱり、手先が器用なんでしょうね、映像を見ながら縫合をしたりするのは。手先が器用ということはゲームセンターのUFOキャッチャーなんかも、やっぱりうまいんですか」私が聞くと、医師のHさんは「そうですね、みんなうまいですね」と事も無げに、という感じで答えた。
 

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苦汁100%と苦汁200%と

 
 尾崎世界観さんのエッセイ(日記といったほうがいいのかな)『苦汁100%』『苦汁200%』と、同じく尾崎さんの小説『祐介』を図書館で借りる。尾崎さんの文章がよく、次へ次へ、と読みたくなる。日記をまとめた書籍としては、この感じは僕のなかでは、高橋源一郎さん以来かもしれない。
 

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動画編集について

 簡単なインタビュー動画のようなものを編集していて思った。インタビューや話そのものが面白ければ、編集は特別なことをせず、ただたんに「つなぐ」だけで十分なのではないか、と。
 
 
 

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